『初速思考』 成功を再現して「見える結果」をどんどん出すために

初速思考 30代で一気に突き抜ける人の集中戦略

初速思考 30代で一気に突き抜ける人の集中戦略

通常人間は、失敗から学ぶことが多いと思います。

でも本書は「成功から学ぶ」ことについて書かれています。
一度成功したことを再現するために、成功を分析して、「成功パターン」として蓄積していく。
失敗をくよくよ反省するより、ずっとポジティブに進められるんじゃないでしょうか。

「成功できる行動」に再現性をもたせる

本書では、著者がお仕事の中でやってきた「アクションリスト」の作成をベースに、成功のパターン化する方法が紹介されています。
著者はノートに蓄積していく方法を紹介していますが、ここは試してみて個々でアレンジしていけばよいのかな、と思います。

僕は今のところ、同じ方法を試して、Evernoteベースで進める感じに落ち着きました。

  • 「小さな成功」をしたときや何か思いついたときに、FastEverで片っ端からメモ(Evernoteに「成功体験」ノートブックを作ってそこに放り込む)
  • どこかのタイミングでそれらを振り返り・まとめて、「アクション」ノートブックにまとめる
  • まとめたアクションが訪れそうなシチュエーションの前ぐらいに、そのノートを見直す

まだやってみて1ヶ月そこそこなので、もっと改善・洗練されるかも。
「成功体験」の母数が少ないうちは、成功パターンができるまでに時間がかかりますが、一度パターンが出来てしまうと行動を起こす「初速」がグンと上がるという理屈は納得出来ます。

これまで「行動を文字にする」習慣が無く、仕事の行き当たりばったり感は多かったので、「行動を文字にする」試みは良いんじゃないかなぁと思います。

6割程度で見切り発車する

本書の中で、ココも学びたいなぁと思った点。

計画は思い通りにいかないことを前提にしつつ、はずしてはいけないポイントを上司と相談し、6割程度で見切り発車します。その代わり「見える結果を出す」までの初速にこだわります。
p.32

行動する前の計画は重要です。
でも、計画は、だいたいどこかで破綻します(なんででしょうね)

なので、計画はそこそこに6割程度計画できたら見切り発車する。
これで、目に見える「小さい結果」を出す。
それによって、信頼感を得られたり、想定外のトラブルに対応しやすくなったりできる、とのこと。

この「6割で見切り発車」は、先日紹介した『あたらしい働き方』の中でも言及されていました。

完璧な状況でなくても、まずは手を打っていく。それが必要な時代なのです。6割でいいから見切り発車する。ひとつに賭けすぎない。ひとつのことだけやって、「1」もできないよりも、「10」やって「8」失敗して「2」何か生み出せる方がいい。
『あたらしい働き方』 p.263